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飛田恭助
株式会社OKUTA  
代表理事
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
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株式会社ポリグロッツ 山口隼也
代表取締役社長
1976年生まれ。大分県出身。九州大学原子力工学科卒。放射性物質から出力されるビッグデータを用いた除染シミュレーションにおいて、原子力工学の学士を取得。ウッドランド(現フューチャー・アーキテクト)、イプロス(キーエンス子会社)にて、チーフアーキテクト/CTOとして、大規模システム、P2Pネットワーク、Ad-tech、ビッグデータ関連のサービス開発、設計、立ち上げに携わる。
―きっかけとなった作品はありますか?
僕が一番大事にしてる本があって、『グッドラック』っていう本があるんですよ。
童話みたいな本で、四つ葉のクローバーがどこかにできるよって言われて、それを探して来たら幸せになれるっていう話で。みんな探しに行くんですけど、そんなものどこにもないんですよ。でも、主人公はいろんな人に聞いて、四つ葉のクローバーは日当たりがいいところにできるよとか、石ころがあるところにはできないんだよとか、水がないとできないんだよとか聞いて。
「日当たりが良くないといけないのか」って言ったら日当たり良くするために木を切ったり、「水がないとできない」って言われたら近くから水を引いてきたり、ひたすら努力するんですよ。結果、「四つ葉のクローバーどこにもできないね」って言ってたら、彼が作ったその環境にだけぽっと生えてくる。
四つ葉のクローバーなんてどこにもなくて、自分から環境を作りにいった者だけが、結果そいつを手にするみたいな。ずっと待ってたら手に入らないなんだけど、必死にその環境を誰も見てないところで努力して、努力を惜しまず作ってたら、最終的にそこに実はできたっていう。それを一番、大事にしているところがあります。
―その作品との出会いは?またその出会いによって、どんなきっかけが生まれましたか?
会社で働いてるときですね、10年以上前だと思うんですけど。ハイマックスっていう会社で新規事業をやることになった、あの辺かもしれないですね。
当時あの辺で僕、読む本が変わったんですよ。それまで技術書しか読まなかったんです。本屋行ったらそれまで技術書コーナーだけしか行かなかったんですけど。その新規事業やることになったときに、マーケティングとかビジネス寄りの本を読みだしたんですよ。
あの本は、シンプルですごい本質を表してる気がするんです。仕事とかと重ねたりもしますね。常にベースにある。悩むと、たまに読みますね。
―その作品から何を得ましたか?
行き詰って視野が狭くなったり、焦ったりすると、日々少しずつやっておくべきなことが、先の仕込みみたいものができづらくなってくるんですよ。近視眼的になってくると、日々のことに追われはじめるというか。
ちょっと先に向けてやったほうがいいことができなくなり、そうするとだんだん悪循環にハマり始めるんですよ。近視眼的になって、目の前の課題解決に追われはじめる。仕事もスケジュールがおかしくなってきて、そうなってくるとプライベートに影響しはじめたりするんで(笑)。そういうときに読んで、いったんリセットする感じですかね。
―ありがとうございました。
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