Focus On
山口隼也
株式会社ポリグロッツ  
代表取締役社長
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or物事の探求に終わりはない。歴史上の偉人たちの思考の道筋を辿り、幾多の仮説検証を繰り返したとしても。それでもきっと、人生をかけて解明しつづける。
企業の意思決定にとって貴重な資源であるデータを、誰もが使いやすくするテクノロジー。日本と中国からはじまり、シアトル等に拠点を置く株式会社Ptmindは、世界130カ国以上で利用される唯一無二のデータプラットフォームを提供する。徹底的に追求された機能性は、2013年グッドデザイン賞を受賞したほか、国が後援する第8回ASP・SaaS・クラウドアワード2014先進技術賞を受賞した。共同創業者である安藤高志が探求しつづけてきたものとは。
目次
科学の基本は対話にある。相手がどう考えていて、自分がどう考えているか。古代ギリシャの哲学者ソクラテスがそうしたように、明確な答えのない問いにまつわる問答のなかから、真理は見出される。物事を探求すること、それは古くから伝わる人間の根源的な活動であり、人間を、そして社会を理解していく上で欠かすことのできない作業である。
中国と日本、シアトル等に拠点を置き、グローバルに事業を展開する株式会社Ptmind。11ヵ国ほどの国籍の社員が在籍する多国籍スタートアップである同社は、これまで日本国外から計17億の資金調達を行ってきた。中国最大手IT企業であるテンセント社を源流とするヒートマップ付きアクセス解析ツール「Ptengine」は、全世界130カ国以上、日本国内のみでも80,000サイト以上の導入実績を誇る。WEBマーケティングの初心者でも使いやすいよう、徹底して洗練された機能性の評価は高く、2013年にはグッドデザイン賞を受賞している。
幼少のころから物理学や数学に親しんできた代表の安藤氏は、大学時代、量子力学をコンピューターグラフィックスで可視化する教材開発の研究に携わった。その後、人々のナレッジ・知識というデータを活用するOKWAVEへ入社し、現在PtmindのCEOを務める鄭遠(ズェン・ユェン)氏と出会い、ともに創業した。
「ファウンダーという肩書きはずっと消えることがないです。それは、会社の魂を維持する役割があります」
安藤氏が語る、「一番に分岐点に立つこと」の意味とは。
データは「21世紀の石油」といわれる。資源としてのデータを収集・解析し、ビジネス上の意思決定を自動化することで、時間的コストをゼロにする。データで人々のビジネスを変えていく。Ptmindが実現するのは、そんな世界だ。
現在、全世界130カ国以上、10万を超えるアカウントが開設されているヒートマップ機能付きデータアナリティクスサービス「Ptengine」。そして、エクセル、データベース、広告サービスなど、あらゆるデータを集約し、一元管理を可能にするプラットフォームサービス「DataDeck」。そのほかすべて同社のサービスに一貫しているのは、「データ分析に詳しくない人でも簡単に使える」という特徴だ。
「僕らが作っているプロダクトは、自分たちが経営をしていて『これ嫌だよね』っていうのをベースにしているんです。たとえば、スタートアップをやっていて、Webサイトをどう改変していけばいいかわからないとき、初めての方でもきちんと深いところまで理解ができる。そういうデータの見せ方を探求していたので、そういう意味では『見える化』というのをキーワードにしてやっていました」
最終的なゴールは、データの取得からアクション(事業活動)が起こるまでの時間をゼロにすることだ。企業は意思決定の際に、まず情報を集め、施策を検討し、指示を出し、実行する。その一連の工程を自動化する。
「(サービスを通じて)たとえば、売上データとか、KPIデータだとかを収集できるなと思っていて。そのデータを取得して、進捗が悪ければ自動的に広告の出稿がなされるとか、セールスフォースにアラートがいくとか。普段みなさんがデータを見てから判断して業務指示を出していることを自動化させて、時間をゼロにしたいんです」
Ptmindが描く未来は、データと社会の関係性を変える。
「社内で話しているキーワードは『データの民主化』です。英語でいうと『Data Democratization』というんですが。要するに意思決定もそうですけど、行動を早くするっていうところを一番重要視していて。あらゆるデータをどなたでも使えて、賢く意思決定、アクションをできるようにするということなんです」
膨大なデータを、民衆の手へ。だから、Ptmindではサービス開発において、ユーザビリティやUI/UXを追求している。誰にでも使えるようになりツール自体が進化すれば、プラットフォームが発展していく。
導入先が増えれば増えるほど、収集できるデータは増える。これまでは埋もれていたデータという資源が、経営のエネルギーに変わる。データという石油を誰でも発掘できるからこそ、それが事業の発展を加速させる。企業が社会を変え、歴史を変えるその分岐点に、Ptmindは立つのである。
根っからの理系一家に生まれ、父と同じ医者を目指していた幼少期。中学に上がるころからは、科学雑誌『ニュートン』や、親に見せてもらった映画『スターウォーズ』などの影響で、おぼろげに宇宙空間や地球の起源に興味をもちはじめた。徐々に物理学や数学の世界に惹かれていく安藤氏がいた。
ニュートンの万有引力の法則や、アインシュタインの相対性理論。どこかのタイミングでそれまでの価値観が変わる発見や理論が解明され、世の中の理論ががらりと変わるタイミングがある。その分岐点に立ち、それまでの道筋を知ることがおもしろかった。
「いわゆる科学史とかいうんですけど、科学の歴史的変化や過程を研究する学問が確立していて。物理学や数学の歴史を調べて、考え方の分岐点や、それが解明される過程を知るのが好きだったんです」
誰かが一瞬でひらめいたように見える理論も、そこに至るまでには紆余曲折のストーリーがある。たとえば、科学という考え方が広く世に浸透したのは16、17世紀ころ。ガリレオ・ガリレイが最初に科学的な手法を用いて実験データを集め、理論的な構築をしたのが契機となった。そこに至るまでも、数百年という長い年月がかかっている。
世の中の常識を変える新たな理論が生まれてくる過程や分岐点、そのタイミングでなされていた偉人たちの思考は安藤氏に夢を与えていた。それは、安藤氏を「思考の過程」への関心へ駆り立てるものだった。
思考の過程を重視する学問だったからか、数学が好きだった。友達に勉強を教えることが多かった安藤氏にとって、それはより意味をもつものとなっていった。解き方がわからない人に解けるようになってもらうためには、解く過程を人にうまく説明できるようにしなくてはならない。そのためには、正解に至るまでの「思考の過程」を、自分が一層理解していなければならなかった。
高校時代に通っていた塾でも、安藤氏は「思考の過程」を追求することとなる。学校の授業とは違い、物理的な物事の考え方を教えてくれる塾で、厳格に「過程」が求められる環境だった。
「すごく厳しかったんです。たとえば、授業の最初に紙でテストが配られて、テストを解くことから始まるんですけど、授業の進行としては、テストの答え合わせをしながら生徒に答えを導く過程まで全部答えさせる授業だったんですね」
普通の塾であれば、答えが合っていたり、数式を書けていれば○をもらえる。しかし、そこでは答えだけでは〇にならない。何から考え方をスタートさせたのか、というところから答えを求められた。
「たとえば、『運動方程式を立てます』とかって物理学では言うんですけど、それだと×なんですよ。『まずは現象を理解するために図を書いて、力の力学の方向をチェックします』だとか、何からスタートしているのか正しく答えなきゃいけなかったんです」
自分の考え方のプロセスを、きちんと順序立てて説明しなければならない。わかりやすく説明できなければ、理解が足りていないこととなり怒られる。厳しい塾だったが、過程を解明していくことが好きだった安藤氏は、ますます深い探求心をもつようになっていった。
それは、かの偉人たちが常識を変えていったように、世の中に新たな流れを生む分岐点という場所へ、安藤氏を導くものだったのかもしれない。
大学に進学した安藤氏が専攻したのは、量子力学だった。目の前に見えている現象とは全く違う、ミクロな現象を対象とする難解な学問といわれる。
「(量子力学は)感覚的に説明しづらい領域になっていて。僕の研究は、目に見えない物理の世界を、目に見えるようにするためのプログラムの開発だったんです」
宇宙の根源に迫るような、壮大であり難解なもの。一般的にわかりづらい現象を、コンピューターグラフィックスを使って目に見えるようにする。量子力学をこれから学ぼうとする人のために、高度な物理学の現象を安藤氏はわかりやすく可視化していった。
難解なものをわかりやすく伝える研究は安藤氏を奮い立たせた。同時に、その研究は安藤氏を新たな流れの分岐点に立たせてくれるものでもあった。その研究室は、大学内で新しくできたばかりで、1期生・第一人者として研究をすすめられる環境であった。
量子力学的現象に対するJavaプログラミングを用いたグラフィックス、可視化を利用した学生向け教育教材の開発を進めるその研究室では、来たるコンピューター社会に向けて、物理学の領域をITの領域から切り込むトップバッターとして開拓していくことができる。そして、新しい思考の分岐点に立つことができる。それは安藤氏にとって、とても重要なことだった。
「梅田望夫さんの『ウェブ進化論(ちくま新書、2006年)』という、むかし流行った本があったんですけど。大学に入ったときその本を読んだら、将来のアドバイスとして『流れが速くて、見晴らしの良い場所に身を置きなさい』と書いてあったんですね」
アインシュタインやニュートンが先頭に立ち、世に新しい流れをつくってきたように、幼いころから「流れが速く、見晴らしの良い場所」に魅力を感じ、探していた。安藤氏にとって、まさにうってつけの研究室だった。
2006年、GoogleEarthが公開されITの力に可能性を感じた安藤氏。「流れが速い」領域である「IT」と、大学の研究室で学んだ「データを使ったコンピュータシュミレーション」がうまく活かせるような場所に領域を定め就職活動に取り組んだ。結果、オウケイウェイヴ社から内定をもらう。
「数社受かったなかでオウケイウェイヴさんを選んだのは、僕は大学時代に塾の講師もやっていたので、データと教育でやっていこうかなと思っていたんですね。『OKWAVE』はQ&Aのプラットフォームなので、いろいろな知識のデータがたまっている。それを利用して教育をよくしたいという思いがありました」
わかりづらいナレッジや、人々の頭の中にある知識を、うまく教材として活かせないか。それによって、教育をより良いものにできるのではないか。そう考えた安藤氏は、ナレッジコミュニティ「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴを就職先として選択した。
参考:物理学史・数学史略年表
(http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~kanehisa.takasaki/soliton-lab/chron/has-hist/chap1.html)より
物事を探求したい。その思いが強く根底にあった安藤氏は、就職活動のときから「33歳で起業する」と決めていた。
入社後は営業に配属され、ホームページの問い合わせシステムの販売業務に携わり、顧客満足度の向上に向けて「OKWAVE」が持つナレッジ・知識を顧客に提供した。同時に、仕事が終わってから同期と会議室に残っては、自分たちで新規事業をやるにはどうすればいいか議論を重ねていた。その同期が、のちにPtmindを共同で創業することになるメンバーの一人、小原氏だった。
「自分でビジネスを立ち上げるって、実験と同じですよ。自分で検証して、結果が帰ってきて、また検証するという作業なので。自分が考えていることが現実世界でどれだけ返ってくるか。そういう意味では、会社をやるということは極めて科学的だと思っています」
安藤氏にとって「起業」とは、物事の探求にほかならない。新規事業など、社内のリソースを使ってできることをするという選択肢もあったが、次第に、事業に必要なリソースを獲得することも含め、物事をゼロからやっていく方がおもしろいのではないかと考えるようになった。
「当時は研究室を諦めていましたけど、実世界でやるとなったときに、起業するということが一番研究室に近いと思っていました。それがすごく根底にあります。社内で一事業部を立ち上げることも考えていましたけど、単純に若いうちにいろんなリスクをテイクした方が人生っておもしろいかなって」
安藤氏が起業したのは、25歳のとき。予定より8年も早くなったのは、現在PtmindのCEOを務める鄭氏との出会いがあった。きっかけは当時の社内プロジェクト。Webサイトを立ち上げ集客し、PV数(WEBサイトへのアクセス数)を競い合うものだった。
「予算が無いなかでWebサイトを作ろうとしたときに、デザインをする人が社内で足りなかったんですね。それで当時の同僚に紹介してもらったのが、(共同創業者の)鄭です。彼もまだ日本大学の学生でしたけど」
結果、プロジェクトでは勝利を手にする。データを使ったビジネスをやりたいという思いをもっていた安藤氏と鄭氏は、意気投合する運命であった。安藤氏にとっては、何より鄭氏の人間性、すなわち謙虚さ、未来志向、客観的なものの見方などが魅力的だったという。
2010年、鄭氏とともにPtmindを共同創業し、安藤氏は一つの分岐点に立った。
ad:tech tokyo2016企業ブースにて。
中国と日本、双方に軸足を置くPtmind。もともと中国テンセント社の技術者などがつくったデータ解析ツールが、現在の「Ptengine」の構想、プロダクトのベースとなっている。リーマンショックの影響でアメリカからの投資が受けられなくなり当時のチームは解散、その事業を鄭氏が引き継いだ形だ。
安藤氏の長年の研究分野であり、ビジネスの主軸にしていきたいという思いのあったデータ領域。そして、オウケイウェイヴ社での法人向け営業時代に経験した、企業が意思決定する際に発生する非効率の改善。その二つを掛け合わせた領域であれば、おもしろいことができると確信があった。
中国での資金調達先となったエンジェル投資家との出会いも、背中を押してくれた。ためらいは無かったと、安藤氏は語る。まだ若いうちに失敗したとしても、気にすることはない。そして何より、自分のやりたい道を率先して開拓していくこと、見晴らしのよい場所に立つことに意味があると考えていたからだ。
当初、データを使ったマーケティングのマーケットが成立していた日本市場からサービスの販売を開始、改良を重ね、そこから市場規模の大きい中国含め世界130カ国以上に展開してきた。
「スタートアップのだいたいの失敗例というわけではないんですけど、スケールさせるために重要なのは足の置き場、要するに市場かなと思っています」
最初に足を置く市場を間違え、苦戦するスタートアップもある。中国出身の鄭氏と組むことによって、日本のスタートアップにとって進出の難しい中国マーケットを狙うことができた。
分岐点に立ち、流れをつくりはじめることに成功した安藤氏。一番に分岐点に立つ。その大切さを安藤氏は語る。
「チャンスを逃すと、なかなか起業する機会ないですからね。案外チャンスって人生で数回しかないと思うので。研究室のときと同じですが、一番最初になる機会を逃すと、次はないです」
ある領域に一番に踏み込むことで、他の人が体験できないようなことも、一番に経験できる。歴史や科学がそうであったように、足を踏み入れていくと、さまざまな発見が待っている。発見が早くなればなるほど、検証を多く重ねることができ、探求が深まる。だから、一番に分岐点に立つことには、変えがたい価値があるのである。
2017年9月、Ptmind上海オフィスがオープンした。
いつの時代も、分岐点に立つ人の存在こそが、社会を一歩前へ進めてきた。
「個人的に目指しているのは、ファウンダーを増やしたいと思ってまして。ほんとに個人としては、うちの会社にインキュベーションだとか、新規事業を作りあげられる小規模なチームを自生できるような環境をつくりたいんです」
分岐点に立つ人が増えていけば、社会の変革は加速度的に進んでいく。Ptmindの持つデータというツール、フレームワークを活用することで、顧客理解や事業展開に役立つノウハウを持った上で、優位に成長することが可能になる事業が世の中に増えていく。
「僕と同じで物事を探求する人を増やしたいという思いがあるんです。そういう実験とか、探求活動をしていく人たちがノウハウを持ってなかったりするので、いわゆるスタートアップのシードアクセラレータとか、事業会社からそういうアプローチをしたいんですよ」
特定の業界に特化していたり、自社とシナジーがある領域でのインキュベーション事例はあるが、データを活用すればばあらゆる領域でインキュベーションを生みことができる。
「どんなジャンルのビジネスが生まれたとしても、全く無関係であることはない。そこが一番重要なところだと思っています。データは普遍的なものなので、そこの領域を扱っているということは、足の踏み場所としては良いのかもしれません」
ビジネスをはじめるには、仮説と、それを検証するデータが必要になる。Ptmindは、その両方をツールとして持っている。それは、実際の企業の事業のデータだ。セールスや広告データなど、実際のビジネスがうまくいっているかというリアルなデータ。事業成長のための普遍的なプラットフォームを、Ptmindは創造していく。
2017.10.05
文・引田有佳/Focus On編集部
世界の常識を疑い、より良い道筋を見つけ、世に広めてきた人々の存在によって世の中の進化は支えられてきた。彼らの存在によって、世の中はより良い方向へ変化をつづけ、便利に、そして豊かになってきた。はるか昔に科学が生まれたころから、科学が発達した今に至るまで。「今」の人が「未来」を創造し、次の世代へ還元してきた歴史の積み重ねがある。
そんな現代の創造者として世界でも呼び声が高い人物として、シェリル・サンドバーグやダニエル・ピンクなどが挙げられる。彼らは「アイデア・アントレプレナー」とも呼ばれ、それぞれが熱望するテーマに沿った活動により社会を変えている。社会変革の種をまき、萌芽を育てているのだ。
いつの時代も世界のどこかに、世の中を良くしていくためのアイデアを抱える人が存在しているようだ。そこには注目すべき点がある。「アイデア・アントレプレナー」の研究を行うジョン・ブットマン氏によると、世界を動かすことを純粋に願い、世界を変えていく人たちには、下記のような共通点があるという。
成功するアイデア・アントレプレナーの手法には、次のような共通点がある。(中略)
●人々がアイデアを理解し導入できるよう、実践的な手段を提供する
抽象的なアイデアには反応しにくいものだ。そこでアイデア・アントレプレナーは、アイデアを実践可能な手段に落とし込み、人々の行動を喚起してアイデアに導く(そして自分自身がその手本を示す)。―ジョン・ブットマン(John Butman)
確かに、世の中を変えていくようなアイデアは、その時点においては世の常識とされないことがある。世の中にそれまでなかった概念であるからこそ、そのアイデアがどんなに素晴らしいものであったとしても、理解し、実践されることも容易ではない。だから、世の中を変える「アイデア・アントレプレナー」は、理解しづらいことも理解しやすいものに変え、人々を導く力を共通に持っているのであろう。
人々に実践されなくては、どんなアイデアも社会にとって意味を生まない。だからこそ、素晴らしいアイデアはその時代の社会に受け入れられる形となり、実行に移され、社会へ反映させられる必要があるのだ。
人々の先頭に立つ安藤氏は、複雑で難解なものであっても誰もがわかりやすい形へと変えていく力をもっている。安藤氏が牽引するからこそ、「21世紀の石油」は人々にとって豊かさをもたらす形へと昇華される。高度なデータが人々に日常的に活用される。そんな歴史のはじまりは、すぐそこまで来ている。
文・石川翔太/Focus On編集部
※参考
ジョン・ブットマン(John Butman)(2013)「アイデア・アントレプレナー:世界を変える人の共通点(原文:Idea Entrepreneur: The New 21st Century Career May 27, 2013)」,< http://www.dhbr.net/articles/-/2278 >(参照2017-10-4).
株式会社Ptmind 安藤高志
Co-founder
1985年生まれ。群馬県出身。立教大学理学部物理学科卒業、専攻は量子力学。研究内容は量子力学的現象に対するJavaプログラミングを用いたグラフィックス、可視化を利用した学生向け教育教材の開発。2009年知識Q&Aプラットフォームサイトを運営するOKwave Inc.に入社。企業向けナレッジ共有システムの販売と運営支援業務を担当。担当企業数40社。2010年12月、現在の代表と共に日本、中国を拠点とする株式会社Ptmindを共同創業。2011年、日本創成ビレッジビジネスコンテストEgg Gold賞受賞。2012年3月、日経ビジネスAssocieインタビュー取材掲載等。