Focus On
鈴木一輝
株式会社美歴  
代表取締役社長
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
株式会社カラーアンドデコ 加藤望美
代表取締役CEO
1978年生まれ。福岡県出身。23歳から広告、デザイン、WEB制作会社を起業し、12年間経営。女性をターゲットとする大手ブランド、コスメ、アパレル、エンターテイメント企業を中心に、広告、マーケティング、WEBサイト制作・運営などに携わる。2013年、株式会社ホームステージング・ジャパンを立ち上げ、「マーケティング×インテリアで不動産売却を高める手法」を日本で初めてサービス提供。2019年、3DCG/VR技術を活かしたバーチャル×インテリアにより、不動産・住宅選びや暮らしづくりを提案していくべく株式会社カラーアンドデコを設立。
『人を動かす』デール・カーネギー 人間関係で悩みを抱えている人 1つでも行動に移すことを意識しながら |
職場、学校、はたまた家庭など、どんな場面においても「人との関わり方」にまつわる悩みはつきものだ。思い通りにならない状況で、何が正解なのか分からなくなってしまうこともある。そんな時、友のように手を差し伸べてくれた存在は、本だったと加藤氏は振り返る。 新人営業として奮闘した時代から、自身でデザイン会社を立ち上げ経営者となった時代、「ホームステージング」という概念を日本に啓蒙すべく道を切り拓いていった時代まで、立場は変われどそこには変わらず大切なものがある。「言葉」という普遍的な技術だ。一見すれば複雑な問題も、基本に立ち返りシンプルにとらえれば光明が差すかもしれない。 |
すごくベタかもしれないのですが、デール・カーネギーの『人を動かす』ですね。人との関わり方において基本となるものが、全部書いてあるのかなと思っています。
営業をするうえで重要となる人間の心理について学ぼうと思い、最初に読んだので印象に残っているということもありますね。この本がどんなときもベストだとは思いませんが、ただいろいろ読み漁っていると、この本をアレンジした本が多いなと思いました。伝え方のニュアンスが異なるだけで、基本は『人を動かす』がベースになっているなと。
営業会社に入社した18歳の時です。どうやったら人の心が動くのかを勉強し、店舗で売り上げが1番になったんですよね。当時は周りに相談できる人がいなかったので、本がメンターのような存在でした。
やっぱりまさしく人を動かすということは、自分の言葉次第だなと思って。本を読むまでは、自分の思い通りにならないことを相手のせいにしていましたね。自分はこれがベストだと思うという考えを、力でねじ伏せようとしていたんです。
でも、改めて自分が幸せに思うことやワクワクできることは何かと考えたら、自分から動くことじゃないですか。人から言われなくても自発的に動きたいと思えるような環境を作ることがすごく大事だなと気づかされました。ただ、それがすぐできるようになったのかと言われたらそうではなく、何年もかかりますよね。
言葉ですね。社員や同僚、関わる人全てに対して伝える言葉を変えたんです。それ以来、人との関わり方がだいぶ変わったと思います。
なぜ本を読んでも変わらない人が多いかというと、やっぱり実行できるかできないかだと思うので、1回ではなく何回も読んで実行する、1つのエッセンスでもいいからトライしてみることが大事ですよね。
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